愛のことば

もうこれ以上進めなくても

息子のバスケの練習試合

朝から家の掃除をしたあと、

妻から、息子のバスケの練習試合を観にいって来たらどうかと提案され、行くことにした。

 

試合会場の体育館は思いのほか広くて、二階ギャラリーも、体育館を一周走れるランニングコースや観客席がしっかりあって、

 

建物自体はさほどあたらしくはないものの、設備のしっかり整った体育館だった。

 

ただ、体育館の広い空間に入った瞬間、

なれない場所のせいなのだろう、不安障害の症状が顔を出し、

若干、「怖さ」を感じている自分がいた。

 

会場に入って、二階にギャラリーに上がると、真正面で息子の学校のチームが、

まさに試合中だった。

 

ただ、その試合には息子は出場していなかったんだけど、それでも息子のチームと息子の顔が見れただけでも、大げさかもしれないけれど、僕は幸せな気分になった。

 

試合は善戦したけど、息子の学校は惜しくも負けてしまった。

試合は負けたけど、でもやっぱり若いっていいな、と素直に感じた。

 

息子の顔を見ているうちに、いつのまにか不安感も和らいでいて、

帰りは、息子と一緒に帰宅することができた。

 

秋晴れの夕暮れ、息子と一緒にいられること。

こみあげてくる涙をこらえながら、家路へと向かった。

 

息子の顔を見ていると、また泣いてしまいそうだったので、

息子の横顔に「ありがとな」とひとこと言うのが精いっぱいだった。